2021.08.05BLOG
高度経済成長期以降、建築における快適性は日々、向上しています。
その快適性の恩恵を得た結果、エネルギーの消費は増え、受け継がれていた自然環境の取り入れ方を拒否しようとしつつあります。
エネルギーの大量消費による簡易な工法や今日の自然への無関心によって建築の質の低下し、愛着のないものをつくり続けてしまう負のスパイラルが現状です。
先人が受け継いできた信頼性のある合理的な工法を用い、自然とつながりをもった価値のある建築をしていかなければならないのではないか。
季節ごとの快適さを取り入れ、自然との関わりを見直し、今日の技術を取り入れる。
数年ごとに変わりゆく変化においても、柔軟に対応できる環境であること。
本来の大地に根ざし、頑丈で三世代以上は使えるもの。
建築は表面的な快適なものではなく、人と自然環境の深いつながりに影響されるものであることを願います。